Phosphophyllite

フォスフォフィライト
Phosphophyllite

化学組成で見ると、この石は『含水リン酸亜鉛』。亜鉛とリン、そして水を主成分とする鉱物です。 歴史は意外と新しく、1920年にドイツのバイエルン州(ハゲンドルフ)で初めて報告されました。名前の由来は、成分の「リン(Phosphorus)」と、ギリシャ語で葉を意味する「フィロン(Phyllon)」を組み合わせたものです。

鉱物学者や研磨職人がこの石を語る時、必ずと言っていいほど「悪夢のような 劈開(へきかい) 」という言葉が出てきます。 硬度は3.5と極めて低く、さらに「葉」の名前の通り、特定の方向に薄い層状に剥がれる性質があまりに強烈です。そのため、カットしようと刃を当てた瞬間の微細な振動や、わずかな摩擦熱だけで内部に亀裂が走り、砕け散ってしまうこともしばしば。「研磨機に乗せること自体が無謀」とさえ言われるほど、加工難易度は宝石界でもトップクラスのSランクです。

ボリビアのポトシ鉱山などの熱水鉱脈から、閃亜鉛鉱などの二次鉱物としてひっそりと産出しますが、完全な結晶として残っていること自体が奇跡的。人間が形を整えることを拒絶するかのようなその物理的性質こそが、コレクターを惹きつけてやまない理由なのです。

RELATIONSHIP

Derived Gemstones

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Phosphophyllite
Phosphophyllite燐葉石(りんようせき)
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